小さい頃、「あなたの知らない世界」などの心霊テレビ番組をよく見ていました。見たらいつも、夜寝るのが少し怖くなるのに、怖いもの見たさで見ていました。そして、この世界のどこかには、不思議なことがあることに、想像力を掻き立てられたものでした。その好奇心は今も変わりません。
ですが、中学生になる頃には、そんな幽霊なんて子供じみた話をするのが恥ずかしくなっていました。極めつけは、理科の先生が、幽霊は物理的に存在し得ないと、断言していたことです。
中学生の知識では全く反論できませんでしたので、それを聞いていた生徒たちは、みな嘘を教わっていたこととなります。恐らく、その先生の背後には、おぞましい存在がいたことと思います。
なぜなら、幽霊は正体を知られない限り、地上の人間に好き放題いたずらができるからです。もし正体がばれて、真の霊力者でも来たら大変です。地獄に投げ込まれてしまいます。ですので、霊魂の実在を否定するような存在には、近づかない方が身のためです。
この本は、そうした幽霊の怖さを語りつつも、至って真面目に幽霊の真の姿を暴いています。この本を読み、幽霊の悲しくも哀れな姿を知り、そうした存在に関与されることの恐ろしさも知ったら、次は、そうした存在に関与されないようにするには、どのようにすれば良いのかについて、考えを深めてください。そのヒントが書かれています。
残暑が厳しい折ですが、ちょっと怖くてヒヤッとするような不思議なお話を、楽しんでみてください。