霊的修行者のまわり道日記

一般社団法人契山館の会員のブログです。このブログは個人の理解の範囲で書いており、会の公式な見解ではありません。

衣食足りて霊魂を知る

 今日家族の食べるパンが手に入らないといった状況に置かれたとき、人はなんとか食べられるよう神に祈ります。それは物質的なご利益ではありますが、生きるか死ぬかの切実な願いであるとき、それは正しい行為であると私は思います。
 現代人は、昔の人々と比べれば、遥かに豊かになっているように思います。衣食足りて、さらに願うことが、巷で流行るスピリチュアルブームのように、ご利益や他人に勝るためのパワーなどである場合、神々に仕えるような高貴な霊魂は、そうした人々をどのような目で眺めるのでしょうか。それは神に向かう信仰者の姿と呼べるでしょうか。
 それはもしかしたら、霊的には荷物をさらに重くする行為なのかも知れないのです。安易な言葉に騙されてはいけません。
 物質の世界においては、誰かの幸福は誰かの不幸であるのかも知れません。それが物質の世界の限界なのかも知れません。
 衣食足りて、霊魂を知る。そうあって欲しいものです。

龍: 霊魂の世界から舞い降りた霊力

龍: 霊魂の世界から舞い降りた霊力