神は実在するという、真実が常に一つであるのに、なぜ人間に自由意志などあるのだろう？賢明な者も、愚かなる者も、思考して判断する余地などなく、ただ絶対の服従があるのみではないだろうか？
自由意志とは、十分に進歩向上して、万物の霊長たる本来の力を取り戻した人間にのみ許される、とても高度な権利なのではないだろうか。まだ幼稚園児にも満たない井の中の蛙の人間に、なぜそんな高度な権利が許されているのだろう。何も見えない、何も分からない人間に、その権利の使い方を間違えないという方が無理だと思う。
これだけ地上の自由を享楽した人類に、神への服従という不自由を受け入れる者など、そうはいない。人類の不幸は、自分の知らないうちに、神の放擲という重大な選択をしてしまっているところにある。
幼稚園児には、幼稚園児の教育方法が求められる。地上を霊的な幼稚園にしなくてはならない。
